交差する文化

ニックネーム:ごまだんご 女性

留学先:カナダ

 

モザイク国家

 

モザイク文化の国と言われるカナダには、皆がそれぞれ多様な文化的背景をもって暮らしています。

 

それは言語的にフランス語と英語の二つの言語が共通語とされ、また先住民やアジア系移民、昨今増加傾向にあるアラブ系移民など枚挙にいとまがないほどの多様な在り方です。

 

そこでカナダ東部のノヴァスコシア州へ留学した時に見聞きした多様なカナダの文化の現在について書いていきたいと思います。

 

私の留学先であるノヴァスコシア州やホストマザーの出身地であるお隣のニューブランズウィック州は、所謂スコットランド系の入植の歴史を持つエリアです。

故にそこで話される言葉の多くは、スコットランド訛りが少し混じる英語が中心です。

 

例を挙げればcanの発音が「キャン」ではなく「カン」になったり、OkeyDokeyのイントネーションが独特だったりします。

 

また英語が中心のエリアであるということで、このあたり出身でフランス語を学ぼうとする人はモントリオールなどのフランス語圏へ国内留学をすることもよくあるとか。

 

現に私のホストマザーもフランス劇の勉強がしたいからと留学し、ステップアップする形でフランス本国へ留学して地元エリアに戻ってきた経歴の持ち主でした。

 

更に先住民系の人々についてはアジア人と同様に人数が少ないマイノリティの存在ではあるものの、ごくごく自然に共生しています。

 

ちょうど留学生のお世話をしてくれるカウンセラーさんのお宅のお隣がまさしく先住民のご家族だったのですが、気持ちよく挨拶して下さった上に、「夕飯時にはいつも彼らの伝統メニューの美味しそうなお料理の香りがして羨ましいのよ」とカウンセラーさんが話してくれたことを覚えています。

 

そして最後に貴重なカナダ文化の体験談として挙げられるのが、宗教のことです。

 

カナダは宗教人口上はキリスト教徒が多数を占めますが、やはりイスラム教徒や仏教徒もいます。

 

なので同じ学校のアラブ系留学生がメッカへの巡礼の旅へ出掛けるからと言って自国へ一時帰国し、しばらくしたらカナダへ戻って復学していたりしました。

 

それでも特に宗教絡みのトラブルを見聞きすることはなく、仏教徒である私がホストマザーの勤務先であるキリスト教会の宗教活動に参加しても何ら差別されることはありませんでした。

 

このようにカナダはとても緩やかで、寛容な文化をもつ国であるといえます。

 

勿論国際情勢の変動によってタイムリーな温度差は生まれるでしょうが、うまく共生しているからこそ現在も多くの人にとって魅力ある国であり続けているのでしょう。